カテゴリ:Book( 9 )

さらば、ミスター・ナイスガイ/ ナンシー・スパーリング

10 July 2005 (Book 2005-4)
Being Alexander / Nancy Sparling

さらば、ミスター・ナイスガイ
ナンシー・スパーリング 村井 智之 / ソニー・マガジンズ
スコア選択: ★★



ちょっと前に読み終わった。
誰もが『いい人』と評する英国人青年アレックスが度重なる悪運に見舞われ、もう『いい人はやめだ!』と自分をバカにした人達へ復讐をする話。
度重なる悲劇の中でも最悪だったのが自分の上司に彼女を寝とられたうえに解雇されてしまったこと。
独立して見返してやる!が主な復讐。まあそんなに簡単に事が進むか?ではあるけど仕事がうまくいきだすと女にもモテるというおまけもついてくるという展開。
それなりにおもしろ、おかしく読みすすめる。
がこの手の話はそれなりの『おち』をつけなきゃいけないわけで、後半は復讐で失ったもの、傷つけてしまった人のことに触れ、怒りや憤りを『復讐』で処理しようとするのはよろしくない。。。っていうまじめな人生教訓物になってしまうのがちょっと残念。
作者は英国在住のアメリカ人女性。自分よりちょっと上の階級の女性をものにしたい英国男性のファンタジー?や男性は成功といったら仕事と女と考えがちなのを皮肉っているんだと思う。
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by sonicDM | 2005-07-11 00:07 | Book

暗闇のスキャナー / フィリップ・K・ディック

13 Apr 2005
A Scanner Darkly by Philip K. Dick (Book 2005-3)

暗闇のスキャナー
山形 浩生 フィリップ・K・ディック / 東京創元社
スコア選択: ★★★



ちょうど持ち歩いていた本が読み終わった時トカゲの算数1.2.3.さんの所でリチャード・リンクレーターが『Waking Life』と同じ手法で『暗闇のスキャナー』を撮りあげたと知ったので、原作を買ってみた&今日読み終わった。
SF物を読むのなんて超久しぶり。サンリオ(そう、あのキティーちゃんのサンリオ)がSF文庫を出していた時はけっこう読んだんだけどねえ。
PKDの作品は何を読んだことあったっけ?と著作リストを見たけど、確実に読んだと言えるのは『ブレード・ランナー』の原作として有名な『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』と『ユービック』『逆まわりの世界』ぐらいかな?
『パーマー・エルドリッチ~』は読みきれなかったと記憶している。

さて、『暗闇のスキャナー』ですが、設定は『ブレード・ランナー』と似ているかもです。
主人公ロバート・アークター(映画ではキアヌ・リーブス)は麻薬の覆面捜査官、妻子がいたんだけど、別れていて、捜査上で知り合った女ドナ・ホーソン(ウイノナ・ライダー)に惚れている。
覆面捜査時に着用するのがスクランブル・スーツ。
CGがあたりまえになった今ではこれの映像化も簡単だと思うけれど、現実なのか?薬でトリップしているか???な話の映像化に『Waking Life』手法はぴったりだと思う。
映画を観る予定で原作も気になってる方は、映画を観てから読むのをおすすめします。
まあ、それなりに『そうきたか』の展開があるのでね。
映画の他の主要キャストはロバート・ダウニー・ジュニアとウディ・ハレルソン。
ロバート・ダウニーはジャンキーの役です。洒落にならんです。
&ウイノナの演じるドナは原作では万引きの常習犯です。こりゃ又しゃれにならんですな。
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by sonicDM | 2005-04-13 20:19 | Book

サイダー・ハウス・ルールその後

07 Mar 2005
サイダーハウス・ルール〈下〉
ジョン アーヴィング John Irving 真野 明裕 / 文芸春秋
スコア選択: ★★★★★


今日はNHK・BSで放映されていた『サイダー・ハウス・ルール』を用事をこなしながらなんとなく観る。
絶賛する人は限られても、まずこの映画を悪く言うひとはいないんじゃないかって気がする。
私もとても良い映画だと思うが、個人的にはジョン・アーヴィングの原作にはある『その後』の話の方が観たかった。
原作ではキャンディーがホーマーの子供を産むのだ。半身不随になった彼氏ポールが父親でないことは誰もがわかる事実。回りは見て見ぬふりをし、不思議な3人の関係が描かれるんだよね~。
後半の話でもいい映画が撮れると思うんだが。。。
興味を持った方はぜひ原作を読んでみてください。

ジョン・アーヴィング原作の最新映画化作品は『未亡人の一年』が下敷のThe Door in the floor
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by sonicDM | 2005-03-08 00:07 | Book

もっとハッピー・エンディング / ジェーン・グリーン

24 Feb 2005

Bookends / Jane Green (Book 2005-2)

もっとハッピー・エンディング
ジェーン グリーン Jane Green 小林 理子 / 文芸春秋
スコア選択: ★★★

主人公キャスが学生時代に出会った友人達との日々から話がはじまり、社会人になってからも続いている彼らとの友情、それを脅かす?仲間はずれにされたポーシャとの再会を巡るエピソード、会社勤めを辞め夢だった書店経営を思い切ってはじめたこと、店舗探しで出会ったジェイムズ、彼とうまくいきそうな時発覚した友人サイのHIVポジティブの検査結果etc.etc。。。ちょっとテンコ盛りな内容ではあったけど、テンコ盛な分先へ先へと読みすすめる力はある本でした。
しかし、独身女にゲイの男友達っていう設定はステレオ・タイプ化しすぎたね。
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by sonicDM | 2005-02-24 23:40 | Book

恋と愛とはちがうのよ エイミー・ジェンキンズ

07 Jan 2005

Honey Moon / Amy Jenkins ( Book 2005-1 )

購入してからだいぶ本棚に寝ていたのをひっぱりだして読んだ。
創作なんだから、現実味がなくてもいいんだけど、主人公ハニーがハネムーン先で7年間『もしもあの人が自分の彼氏だったら。。』と思い続けたアレックスとばったり遭遇。同じくハネムーンだった彼と逃避行。。。っていう『ありえね~』な話。
文章が読みやすかったんで、『いったいどういう結末にもっていくのか?』最後まで読んでしまったけど、『おめでたい』エンディングだった。

評価

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by sonicDM | 2005-01-08 00:15 | Book

この街で出会えたら Me Times Three / Alex Witchel

03 November 2004

この街で出会えたら
アレックス ウィッチェル Alex Witchel 山田 久美子 / 集英社
スコア選択: ★★

『グヴィネス・パルトロウが映画化権獲得!』っていう帯宣伝につられなんとなく買ってしまった本。

舞台はニューヨーク。主人公サンドラはユダヤ人でファッション誌のエディターをしている。
仕事はまあまあだけど、私には素敵な婚約者がいるし。。。と思ったらその婚約者には他にも婚約した女がいた。。。って所から話がスタート。
勝手な思い込みでラブ・コメっぽいのりを想像していたので、展開は予想外でした。
けっこうヘビーな内容。
ゲイでエイズを患い死んでしまうサンドラの友人ポールの話はかなり哀しいものがありました。
病気になって初めてわかった彼の見栄から出たうその数々。
ニューヨーカーは見栄っ張りと聞いたことはあるけれど、こんなにまでして見栄を張らなければ生きていけない都会なのかね??
なんて思いながら読んでいました。
婚約者(こいつが又すごい見栄っぱりだったってことが後半判明!)、親友ポールの見栄を張った生き方を見て、サンドラ自身も見栄を張った生き方をしていたことに気がつく・・っていうお話。

サンドラがユダヤ人という設定で、NYのユダヤ人のことがこと細かに描かれている。
おそらくこれが気に入ってグヴィネスは映画化権を獲得したんじゃないかな?
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by sonicDM | 2004-11-03 16:54 | Book

ミスター・ライト / マリサ・マックル

18 September 2004

ミスター・ライト
マリサ マックル Marisa Mackel 見次 郁子 / 文芸春秋
スコア選択: ★★★

ネタバレあり

ダブリン版ブリジット・ジョーンズ。
BJとの大きな違いは一番の仲良しの女友達が結婚して子供がいること。
BJよりは仕事で成功しつつある
ダブリンはロンドンに比べ都会ではないし、人が保守的
の3点かな?
主人公アナには学生時代からのハンサムな友人マークがいる。。
もう誰とくっつくのか結末はバレバレですね。
なので『いったい誰とうまくいくのか?』の話としてはつまらないです。
が、仲良しでも微妙に理解できない、独身と既婚者の違いはうまく描けていると思いますよ。
結局人間は『ないものねだり』&『隣の芝生は青くみえる』生き物なんだって点も。
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by sonicDM | 2004-09-18 14:43 | Book

Goodnight Steve McQueen / Louise Wener

20 August 2004

a0015955_1316328.jpgGoodnight Steve McQueen読み終わりました。

表紙に載っているThe Timesの宣伝文句 If you liked HIGH FIDELITY you'll love Goodnight Steve McQueen 通り、High Fidelityが好きな人にはおすすめな本。
主人公Danny McQueenが長い付き合いの彼女に『一生レンタル・ビデオ店の雇われ店員でいるつもり?』と期限付で人生見直しを迫られ、ダニーはミュージシャンとして成功するために奮闘をはじめる。。って話。

まあ、ストーリーはたいしたことないです。がwittyな文章で読ませます。そしてちょこちょこ出てくる音楽ネタ。80年代ヒット・ソングに詳しい人はニヤニヤがとまらないと思いますよ~。
散髪したダニーに一言Nice haircut, Very Flock of fucking Seagulls
これを笑えた人には断然おすすめの本!

作者のLouise Wener(女性)はSleeperというPop Bandのシンガーだったことのある人だそうです。

評価

★★★★
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by sonicDM | 2004-08-21 14:25 | Book

いい人になる方法 How to be good / ニック・ホーンビー Nick Hornby

24 April 2004

先日『いい人になる方法』を読み終わった。
医者のケイティーの語りで物語は進行。
彼女には小説家で売れっ子になるのを夢みつつ、コラム書きなどをしている夫デイビッドと二人の子供がいる。が彼女には不倫相手が。。。
『女だって一般よりちょっと良い暮らしができるだけの収入が伴う仕事してると、やることは男とそうかわんないのね~』なんて思いながら読み進んでいくと、ある日夫が突然謎のヒーラーのおかげで『いい人』になってしまったらさあ大変。。。と話は一転。
この『いい人』が『急に妻に優しくなった』とかいう『いい人』ではなくて、ホームレスの子供を受け入れようとかいうレベルの『いい人』
『いい事』なんだけど、急に贅沢は敵だといわんばかりにパソコンを寄付してしまったり、ホームレスに食事をごちそうしたりする夫にケイティーは動揺を隠せない。
二人の子供のうち息子は急に変わった父親を受け入れられず、娘は父親のすることに興味津々。。
結局は『いったい善行はどこまでやったらいいのか?』っていう終わりのない議論を延々と書いた物語。
読者の書評をみると賛否両論みたい。
私は後半ちょっと疲れてしまったけど、そんなに嫌いな小説ではない。
それはニック・ホーンビーは時事ネタ使いがうまいから。
ハイ・フィデリティーでは元彼女に会いにいく。。ってのがあったけど、今回は『昔わるいことをしたな。。って相手にあやまる』ってのが出てくる。
謎のヒーラーが絶縁状態の姉に『今だに許せないこと』としてあげられた出来事の中にサイモン・ル・ボンのポスターなんていうエピソードがあった。
わかる人にはおもしろすぎる時事ネタだと思う。
ちょっと前のUKヒット・ソングに詳しい人は読む価値あり。

評価 ★★★
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by sonicDM | 2004-04-24 23:53 | Book